ちょっとブームのノコギリクワガタ。
どうも、TV番組の影響みたいですね。
50TA。狩野英孝。青木さやか。ノコギリガール。
でも、この時期越冬しないノコギリクワガタを手に入れるのは結構難しい・・。
ほんと何が起こるかわかりませんね。
来年はノコギリクワガタを飼育する人が増えたりして(笑)
チャ〜ンス!と思っている方の為に今回は「ノコギリクワガタ」にスポットを当ててみました^^。
代表的なクワガタで生息数も多く、採集も容易であるにもかかわらず、意外と知られていない基本的生態を少々(笑)。
一般的に野外採集でもよく見かけるクワガタです。
クワガタ捕りに行けば「コクワガタ」「ミヤマクワガタ」と並んでふつーに捕れるいわば普通のクワガタです。
特にトラップ採集でよく捕れます。
以前、採集に出かけた時、桃の木に実った「桃」にたくさんのノコギリクワガタがくっついていた事がありました。
果実好きのクワガタです(笑)
オオクワガタと違って臆病なクワガタではありませんが、ミヤマクワガタのように昼間活動する事はなく、夜型のクワガタです。
気性は荒いほうで、餌場では自ら戦いに挑んでいきます。
クワガタ同士はもちろん、カブトムシにも果敢に挑むクワガタですよ^^。
ただ挟む力は意外と弱く、カブトムシ同様「すくい投げ」が得意技です(笑)
採集するなら7月頃の夜〜明け方がよく捕れます。
クヌギが自生する雑木林の場合、クヌギ以外の木にもなぜかくっ付いている場合がありますよ^^。
周りの木々もよく観察しましょう!
基本的にノコギリクワガタは、ミヤマクワガタと同様、越冬しない種ですので成虫期間は6月〜10月くらいまでですが、野外採集した成虫を上手く飼育管理すれば、11月くらいまで生きていますよ。
ただ、あまり知られていませんが、実はこの野外活動する1年前には羽化して成虫になっています^^。
えっ。・・・って思われました?(笑)
飼育されている方はご存知でしょうが、羽化は夏頃が中心で羽化後蛹室でじっとしたまま次の年の6月〜8月くらいにやっと餌を求めて出てくる・・・。
そんなクワガタなんです^^。
ミヤマクワガタもほぼ同様の生態です。
ですから本当は成虫で越冬しているのです。
ただ、羽化後未活動での越冬ですので蛹状態のようなものですね(笑)
オオクワのように毎年冬になると洞に篭ったり、マットに潜って越冬する種ではありません。
ので。この時期に成虫を手に入れるなら人工飼育下での新成虫となります。
うまく管理すれば来年の夏くらいまでは大丈夫ですので春くらいに産卵させることも可能ですね。
また、違う楽しみ方としてオスのノコギリクワガタの場合、大きさによって大顎の型が大きく違っています。
大型は顎の型が大きく湾曲していますが、中型になると湾曲せず真っすぐ。
小型の場合はオニクワガタのようにチョンと突き出ているだけ。
同じ種とは思えません(笑)
でもこれがまたノコギリクワガタの魅力の一つでもあります。
大型追求、美形追及だけではなく、大型、中型、小型とそれぞれ見比べる事もノコギリクワガタの魅力。
標本の作り応えがあるクワガタですよ^^。