基本的に、業者間の取引(採集業者→ショップ等、プロブリーダー→ショップ等)では、天然物とF1が主となります。
ただ、最近では、プロブリーダーや仲買業者から量販店やイベンターへ卸される累代不明のオオクワガタも多くなりましたが・・・。
まぁ〜。取引相場は昨年とあまり変わらないといった状況です。
ただ、大きく変わったのは、東北産や関東産が原発による放射能の影響を嫌ってか、取引されていないといった異常事態が起こっています。
昨年から今年にかけてその地域で採集された野外天然個体はもちろんですが、その地域でブリードされた個体まで取引されないという異常事態です。
まだ、昨年は震災後、放射能の影響がよくわからない状況でしたので、立ち入り禁止区域外では採集もされていましたし、東北地方でも屋外、屋内ともに普通にブリードされていて、取引も行われていました。
山梨の韮崎産なんかは完全にノーマークでした。
昨年の今の時期に採集された天然個体は高値で取引されていましたので・・・。
しかし、一遍したのは、昨年7月に東北地方で採集されたカブトムシに奇形が多いとの怪情報?ネット情報?が8月あたりに広がったことからです。
私が知る限り国産オオクワガタに異変が起こったとの情報は特に無いのですが、どうもこの情報をきっかけに昆虫類も放射能汚染にさらされ、「東北、関東はもうダメだ」との風評が広がり、それに根拠の無い噂がくっ付いて、敬遠されるようになったのかな?って思っています。
もちろん、昆虫類に放射能による何らかの異変が本当にあるなら、種を問わず、その地に生息する国産オオクワガタも、その地域(どこまでが放射能汚染地域なのかわかりませんが・・・)でブリードされたオオクワガタも影響を受けていると見るのが妥当であるとは思います。
しかし、現状のように国産オオクワガタの愛好者(末端飼育者)や業者までが、「遺伝子レベルで異常が起こっているから東北産と関東産は避けた方が良い」とか、「奇形が作出される確率が異常に高くなる」とか、色々と専門的な根拠が無いにもかかわらず、広まっていることについては、風評被害の何ものでも無いような気がしています。
私的には、(少し放射能に詳しい方々から得た情報を元にですが・・・)このレベル程度の放射能汚染の場合、国産オオクワガタが影響を受けたなら、奇形等が作出されるのでは無く、羽化しない個体が多くなるのでは?と思っています。
で。
基本的に羽化した個体は何ら問題ない個体と考えるのが妥当かと・・・。
ただ、変な話ですが、そういった個体に当館の「BBスペック5」を使用した場合、変態に優れた効果がある添加剤ですので、本来羽化することが無い個体が羽化すると言うことにはならないだろうか・・・。
そしてこれで、例えば・・・。
例えばですよ(笑)
本来羽化しないはずの放射能による影響を受けた個体が100ミリアップで羽化し場合、それは記録になるのか?!・・・???。
そんな事を考えてしまう今日この頃です(爆)